2006年6月21日作成
このページは子供の陸上を観戦するうちに陸上競技にどっぷりはまってしまったイチ保護者が作成しているページです。鹿児島の陸上がもっともっと盛り上がり,楽しくなっていけるとうれしいなと思ってる作っています。ホームページ作成も素人で,陸上競技についても,私自身はまったく経験はありませんが,小学生のころから頑張っている息子・娘のおかげで応援歴は8年になります。ご意見などありましたら,掲示板やメールにてご連絡ください。
特集 第一弾 通信陸上 展望
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全日本中学陸上競技選手権大会(香川県) 参加標準記録ほか(香川陸協)
男子各学年100m
1年男子は昨年全国小学生大会で入賞している谷村誠也(高尾野)が優勝争いの最有力。条件がよければ,2001年の南谷豪人(西紫原:現鹿南高)以来になる11秒台も期待できる。2位争いは東克俊(野田),関山真弥(吉野東)あたりが有力か。
2年男子は,昨年ジュニアオリンピックC100m代表の古川渉一(宮之城)が大きく成長している。今期唯一の11秒台をマークし,先日の南日本大会でも2位に3m近い差を付けての優勝を飾っており今回も優勝が堅い。昨年通信を制している谷山宗敬(清水)は今期のベストが12.14と今ひとつ調子を上げきれていない様子。
3年男子は,混戦が予想される。事前ランキングでは尾上清文(米ノ津)が11.67,宮内文哉(西紫原)が11.71と上位だが,宮内は他種目への参加も考えられる。宮内は先日の鹿児島市の地区大会で11.53を出し,圧勝している。出場した場合,尾上との競り合いの中で全国大会標準記録(以下標準記録)の11.30をだす可能性が見えてくる。2人を追うのが,先日南日本大会を制した,大坪純也(舞鶴)や,力をつけてきている田中雅人(鹿大付属)あたり。競り合いのなかで,11秒台が連発すれば,武田知大(鹿大付属:現玉龍高)を中心にした昨年なみの記録水準まであがってくると思われる。昨年のジュニアオリンピックB100mに出場した,黒木誠人(桜丘)は今期けがのためか,調子は今ひとつあがってきていない。
共通男子200m
ランキングトップは宮内の23.77だが,200mの行われる初日に110mHがあるため,宮内の出場の可能性は薄い。そうなると,本命は尾上ではないだろうか。それにからむのが,廣瀬晃一郎(和田)。先日の鹿児島市大会では,23.57で圧勝している。その他,上位に絡みそうなのは,ランキング3位の福元涼太(吉野),肝属地区大会を制した松浦慎仁(第一鹿屋)あたりが有力。2年生の古川も長身を生かした走りができればおもしろい。追風が吹き,彼らが競り合えば,標準記録23.04の突破に期待ができる。
共通男子400m
昨年の斉藤健吾(吉野東:現松陽高)のような特出した選手はみあたらない。が,54秒台を出しているのが4人おり,全体的なレベルは昨年より引き上げられる見込み。その4人は,肝属地区を制した松浦が54.82,中村聡志(星峯)の54.85,その中村を鹿児島市大会で破った廣瀬が未公認ながら54.08,そして,今期鴨池には姿を見せていないが,昨年秋の県中学で54.15を出し学年トップだった山下大地(南種子)。現段階では廣瀬が最も勢いが伺える。山下は現段階で情報が入ってきておらず,何ともいえないが,昨年から順当に成長を遂げていれば,間違いなく優勝候補の先頭に出てくる。標準記録は52.14,成長著しい中学生には不可能な数字ではないはず。
共通男子800m
1500mや3000mとの兼ね合いがあるためランキングから予想が難しい面もあるが,あえて,予想をしていくと,有力選手は上萩健太(第一鹿屋),倉津誠一(阿久根),杉薗真一郎(川内北)。上萩は昨年から2分05秒台をマークしており,経験は十分。倉津は今期ベストは6秒台だが昨年の通信でも決勝に進んでおり,チャンスをうかがう。杉薗は今季急成長。先日の南日本大会を05秒66のタイムで制している。その他,森山直人(頴娃別府),田中耕作(帖佐)も05秒台をマークしており,レース展開次第では,十分に優勝も狙える。
1年男子1500m
レース回数が少ないため,予想は困難。ランキング上は立石卓也(伊集院北)が4:50.6でトップだが,例年,40秒前後で優勝が決まっており,現時点での優位性は高くはない。1年生ということで,結果をおそれず,思い切ったレースの中で,4:30秒台前半の記録が出てくると今後に期待が持てる。
共通男子1500m
大本命は南雲駿(皇徳寺)。焦点は標準記録(4:10.50)突破なるかというところ。今期すでに4:09.28をマークしており,追随する選手は見当たらない。昨年ジュニアオリンピックB1500mで後一歩で決勝を逃しており,今期にかける思いは強いものがあると思われる。炎天下でのレースも予想されるが,是非とも標準記録を突破し,全国大会への切符を手にしてもらいたいところである。2位争いは高木康介(鹿屋東)を中心に,スピードのある上萩や,吉野徹(財部),藤脇孝哉(伊集院北),梅野佑太(鹿児島第一)あたりが追う展開になると思われる。
共通男子3000m
1500m同様,南雲中心の展開は否めない。南雲は5/27に行われたゴールデンゲームズにおいて,8:57.08の大会新をマークしており,また,先日の鹿児島市大会でも悪条件の中,9:03.32の大会新で制しており,好調が伺える。標準記録は9:05.00。南雲の力からすれば難しい数字ではないはずだが,展開がスローになるようだと難しい。南雲を追うのはゴールデンゲームズで9:06.42を出した高木や,南雲,高木のいなかった南日本大会を制した2年生の有村優樹(伊集院),20秒を切っている雪丸雄大(青戸)あたりか。
共通男子110mH
注目は宮内。昨年ジュニアオリンピックB110mHを14.57の大会新で制しており,今期も春先の県4回記録会で行われた四種競技で14.61をマークし好調を持続している。未公認ながら先日の鹿児島市大会では,雨天の中,14.15のタイムもマークしている。この記録は昨年の日本中学ランキング1位を上回っており,1994年の吉村伸二(国分/800m)以来となる夏の全国大会優勝も大きく期待できる。標準記録は15.24に引き上げられたが,よほどのアクシデントがない限り,この記録の突破は間違いないと思われる。2位以下は,有村拓真(頴娃),田畑圭一(国分),中村,黒木一誠(紫原)が中心。宮内に引っ張られて,15秒台が2.3人出てくるようだと面白い。
共通男子400mR
昨年は通信で桜島が制し,その後の中学総体で大隅が制し,結果大隅が全国大会へ進んだ。この種目は標準記録がある訳ではなく,通信,総体の優勝チーム(それぞれ別のチームならば決勝記録のよい方)が全国大会へ出場できる。そのため,この大会での優勝は全国大会を狙うチームに取って非常に大きな意味合いを持ってくる。現段階では和田が一歩リード。ランキングも46.42でトップだが,先日の鹿児島市大会でも45秒台を連発している。昨年の九州中学でも低学年リレーで優勝を果たしている。今期,エースの廣瀬が急成長しているのが大きなプラス材料である。これを追うのが,スピードランナーを揃える国分,エース尾上を擁する米ノ津,川薩地区大会を46秒台で制した川内北,鹿児島市大会で和田に続いた星峯,紫原といったところ。リレーはバトンパス次第でタイムを大きく短縮できる種目であり,まだまだ技術的に未熟な中学生であれば,どのチームにも可能性はある。大会当日はミスなくバトンをつないだチームが上位に絡んでくると予想される。また,走順も結果に影響をあたえることから各チーム監督の采配も楽しみ。
共通男子走高跳
昨年は全国大会へ4人が進み,一気にレベルを引き上げた感のあった種目だが,今期は現段階での記録の伸びはいまいちである。優勝候補は原口成志(大隅),1m70を数回跳んでおり宮内と並んで現段階でランキングトップ。昨年1年生ながら1m65を跳んだ西一成(南)は,今期の成長に大きく期待がされたが今現在昨年のベストを更新できずにおり,今後の飛躍を期待したい。県四回記録会で1m69を跳んだ大迫拓輝(吹上)も優勝を狙える存在。
共通男子棒高跳
例年の事であるが,鹿児島ではこの種目に関しては,非常に寂しい状況が続いている。今現在,公認記録をマークしているのが,高田航平(頴娃),福永鉱基(第一鹿屋)の2名である。記録の向上を図るのであれば,もう少し,底辺の拡大をしたいところである。これは,現場を指導する各指導者のみならず,強化部,普及部を中心にした県陸協の今後の課題ではないだろうか。
共通男子走幅跳
標準記録は6m50。現在この記録を狙える位置にいるのが,麓大輔(鴨池)。昨年ジュニアオリンピックB走幅跳で入賞を果たしており,今期に大きな飛躍が求められていたが,南日本大会までは,今ひとつパっとしない感じにもみられた。しかしながら,先日の鹿児島市大会で6m43をマークし,通信を前に調子が上向きになってきたようである。大会当日,ピットの仕様上,走幅跳は追風で跳べる可能性が高いため,思い切って標準記録突破を目指してもらいたい。2位争いは,6mが一つのラインになりそう。公認では6mを跳んだのが,麓のほかには宮内(多種目との兼ね合いより出場は微妙)のみ。その他,未公認ながら鹿児島市大会で,山田真也(長田)が6m11,岩尾俊洪(武岡)が6m04を跳んでいる。山田は2年生,今後に期待が持てる。
共通男子砲丸投
今期より規定重量が4kgから5kgに変更になった。あたらしい重さに対応できるかが大きな鍵と成りそう。各地区大会でも4kgで行った地区がほとんどであるため5kgで行った鹿児島市の選手は経験の面で有利に働くかも。そんな中,鹿児島市大会を10mオーバー優勝し,また,先日の南日本大会も制している,池田健成(鹿大付属)が今大会の優勝候補最有力。また,スピードのある有村あたりが出場してくるようだと勝負がぐっと面白くなる。
共通男子四種競技
出場者の予想が難しいが,あえて予想して考えると,優勝候補は宮内。2372点の県中学記録をもっているが,1年経った今なら,それぞれの記録からみても標準記録でもある2500点オーバーはゆうに見込めるだろう。それに続くのはオールマイティに活躍できる有村か,なんにせよここ数年の結果を見る限り,ハードル種目で点数を稼げる選手が上位に名を連ねている傾向が見える。
女子各学年100m
1年女子は好記録が期待できる。優勝は寺地由真(大口明光学園)が濃厚。小学生(出水市陸上)の頃より一線級で活躍し。小学4年より県内では負けなし。中学生になった初戦の南日本大会も向風ながら13.23の好記録をマークして優勝している。この記録は岩坪由紀(清水:現鹿女子高)の持っていた大会記録を塗り替える新記録でもあり,今後の活躍が大いに期待される。彼女に続くのが,上川沙友里(谷山),上村桃華(武岡),谷山叡子(清水)の3人南日本大会でも寺地に続き2,3,4位に食い込んでいる。この3人は小学生のころから同じクラブ(鹿児島ジュニア)で練習しており,昨年秋のKKB陸上では400mRで県小学記録を樹立しているメンバー。同じ鹿児島市の選手でもあり,今後も切磋琢磨し合う事で県内女子短距離のレベルを引き上げてもらいたい。
2年女子は,昨年ジュニアオリンピックC100mに出場し,共通400mRで1走として4位入賞にも貢献した村田萌花(帖佐)が軸になる。しかし,先日の南日本大会では今季ランキングトップとなる13.19を出したが,決勝では,山口菜緒(皇徳寺)に破れるなど,競り合った際の勝負弱さも見せている。全国の舞台も経験し,力的には12秒台の力も十分にあると思われるので,落ち着いて本来の走りをすれば,結果はついてくると思われるが。2番手には本来,川原亜紀保(重富)がいるが,情報では今期けがで出遅れている様子。そうなると2番手は山口が有力。3位以下は混戦。風の状態や,当日の体調次第では,ランク外の選手が上位に食い込んでくる可能性も十分にあり得る。女子短距離のレベルが上がってきているだけに,村田,山口を中心に,決勝ラインが13秒前半まで引き上げられrてくると面白い。
3年女子は,昨年全国トップレベルで活躍した岩坪,立山紀恵(有明:現神村学園高),林華奈子(星峯:現松陽高),鶴田聖奈(大口明光学園)らが抜けレベルダウンが心配されたが,ふたを開けてみると,昨年なみの記録が続出しており,トップの選手だけが特出していた昨年と比べて,今年は全体的にレベルが高い事が伺える。中心になるのは太優樹(郡山),春の記録会では,100,200ともに優勝を飾っており,力強い走りが魅力である。先日の鹿児島市大会でも12.61で制しており,標準記録(12.64)突破の可能性も高い。彼女を追う一番手は鳥原早貴(伊敷台),昨年までは,ほとんど無名に近い選手だったが,今期になり大きく成長を遂げた選手。春の記録会では,記録では別の組で走った太に遅れをとったが,出走した最終組では前述した高校1年生らと競り合う中,先頭で走り抜けた事からも勝負強い選手である事が伺える。成長著しい選手だけに,期待が持てる。昨年ジュニアオリンピックB100mで準決勝まで進出し,この学年を引っ張った上迫田里咲(串木野)も,春の記録会では12秒台を出しているが本調子ではない様子。昨年も夏に成ってから調子を上げてきた。1年生の頃から全国の舞台を経験しキャリアは十分。最終学年になった今年はどのような走りを見せてくれるか楽しみ。また,昨年春トップを取った篠崎留美(加治木)も南日本大会で久しぶりの12秒台をマーク,体格的にも恵まれており,上位に絡む力は十分。その他,太,上迫田らと同じクラブ(ナンバーワンクラブ)の内徳(串木野)や,竹山由希子(重富),生駒佳帆里(大崎)らも12秒台の力がある。また,忘れては成らないのが高橋和(一湊),一昨年九州を制しており,体格的にも非常に恵まれており,将来性は抜群。離島であることと,バレーを専門でやっているという事なので,出場が微妙だが,全体的なレベルが高揚しているだけに,出場を期待したい。
共通女子200m
100m同様,好記録が期待できる。優勝候補はこちらも太。春の記録会,鹿児島市大会とライバル鳥原早を押さえており,記録も25秒台までもう一歩というところまできている。現段階では力が一歩抜きん出ている。続くのは鳥原早。後半の伸びが魅力的な選手なので,前半で太に離されなければ,勝機も見えてくるかも。また,100m同様,上迫田,内徳,竹山,篠崎らも上位を狙ってくるだろう。特に竹山は春の記録会400mで60.44の好記録で中学生トップを取っており,体力的にも十分。昨年の通信でも岩坪ら上級生に食らいつき5位に入賞しており,100よりもむしろ200のほうが期待が高い。昨年は岩坪,立山,林,鶴田の4人が全国に進み,最終的には秋のジュニアオリンピックで立山が24.85まで記録を引き上げた。今年は,太,鳥原はすでに標準記録(26.24)を数回上回っているが,レースのなかで太が引っぱり,後続が競り合えば,昨年以上の標準記録突破がみられるかもしれない。
共通女子800m
2:20秒を切っているのが3人。トップは今給黎幸奈(星峯),昨年ジュニアオリンピックB1500m代表で決勝まで進んでいる。どちらかというと長い距離に強いイメージが会ったが,南日本大会では2:18.88でスピードのあるところも証明してみせた。これに続くのが2:19.21の宮路柚佳(出水),2:19.97の重田翔織(舞鶴)。南日本大会でも2,3位に食い込んでいる。また,今期800mに姿を見せていないが,出水の田山姉妹(絵理,満理)や,昨年も決勝に進んでいる斉野ことみ(志布志)も入賞候補。特に田山姉妹は昨年九州大会でも入賞しており,2人でレースを支配すると,結果,最後には,二人でワンツーを果たしている可能性もある。前半から早い展開でレースが進むと,立元玲夏(東谷山:現神村学園高)以来,2年ぶりに標準記録(2:18.50)突破もみられるかもしれない。昨年上位に食い込んでいた内徳はどうやら今年は短距離に絞っているようで,出場の可能性は低いと思われる。もし出場してくるような事があれば,圧倒的なスピードがあるだけに,レースが予想もつかない結果に終わるかもしれない。
共通女子1500m
1500mも今給黎中心の展開が予想される。春は4:52秒と本調子ではなかったが,鹿児島市大会では,4:49で走ってきた。800mで自己ベストを出してきているようにスピードに磨きがかかってきているため,本人のペースでレースが進めば,標準記録(4:42.00)突破はもちろん,久しぶりの4:30秒台も現実味を帯びてくる。今給黎以外では,田山姉妹と重田の2年生や,全国中学駅伝を経験した中間菜実(百引),斉乃,田辺千尋(大崎)あたりが有力候補。炎天下の中でのスローレースに成ると,誰が勝ってもおかしくない状態に成る。仕掛けのタイミングを成功した選手が優勝できるはず。
共通女子100mH
例年になくハイレベルな戦いに成りそう。レースはまれにみる大混戦が予想される。未公認まで含めて15秒台が6人いる。力も拮抗しているが,あえて予想していくと,鳥原有華(伊敷台)が一歩リードか。先日の南日本大会を接戦の末15.57で制した。鹿児島市大会も15.40で優勝しており,勢いが感じられる。短距離の鳥原早貴(おそらく双子かとおもわれる)同様,昨年までは全くの無名選手。今年になり大幅な成長を見せている。鹿児島市大会の100mでも13.18で3位に入っており,スピードも十分,優勝を狙える。南日本2位の尻無浜千佳(川内北)は今期初のレースで15.62を出してきた。昨年は同学年にはほとんど負けておらず,こちらも100m,200mでも決勝を狙えるスピードが持ち味。昨年この大会準優勝。今期は優勝を目指す。南日本3位と出遅れた大村明日香(帖佐)は,身体的にも恵まれており,四種競技で県中学新をだすなど,オールマイティに力を発揮できる。1年時にはジュニアオリンピックにも出場したが,昨年はいまいち伸び悩んでいた。今年になり,春の鹿屋体大記録会,四回記録会で行われた四種競技の100mHと鳥原有に先着しており,勝負強さも備わってきた。最終学年の今年,後半勝負になれば長身を生かして大村が抜け出す可能性が高い。また,未公認ながら鹿児島市大会で有村奈々美(吉野)が15.63,川畑沙妃(星峯)が15.74,指宿地区大会で吉永遥(頴娃)が15.9と15秒台をだした。有村は昨年80mHで九州中学で入賞し,ジュニアオリンピックB100mHにも出場した経験をいかせるか。川畑は今年になってから本格的にハードルへ。本職の走幅跳では5mを跳ぶ力があり今後の成長次第では,一気に周りを抜きさるかもしれない。今年から標準記録は15.14に引き上げられた。本来なら厳しいと感じるところだが,鳥原有の台頭で一気に全体のレベルが上がってきており,風などの状況がよければ,数名の標準記録突破も見込める計算ができるようになってきている。
共通女子400mR
昨年は帖佐が全国大会に進んだが,今年も帖佐が最有力候補。昨年全国大会を走った加藤未来・小山田夏美の二人が残り,さらに,ジュニアオリンピック共通400mRで4位入賞に貢献した村田が2年生ながらエースとしてチームを支える。もう一人の田中理湖も力を付けており,また,大村など控えにも力のある選手がおり,死角はない。今期初戦の鹿屋体大記録会では村田抜きでいきなり51.47を出したかと思うと,村田を起用した四回記録会では50.43まで記録を伸ばしてきた。南日本は51.01にとどまったが,調子を上げきれていないエースの村田が本来の力を発揮してくると,一気に49秒台へ突入する可能性もある。対抗は,鳥原姉妹を擁する伊敷台。帖佐の陰に隠れているが,帖佐と一緒に走った鹿屋記録会では(鹿児島ジュニアとして出場)51.67を出し,その後も四回記録会,南日本で51秒台前半を出してきた。例年なら優勝できる記録だが今年はいずれも帖佐がその前に立ちはだかっている。しかしながら,ここにきて,鹿児島市大会で予選にて50.67を出すなど,帖佐への追撃態勢も整ってきている。鳥原姉妹に二人の2年生がついていけるようになれば,帖佐もうかうかしていれないだろう。これに続くのが,エース篠崎がいる加治木。南日本では51.81まで記録を伸ばしてきた。竹山・川原で望みたかった重富は現在,川原の遅れが響いている感じ。川原が間に合うようだと,上位に割って入る力はある。その他2年生中心の皇徳寺や城西が52秒台で走っており,今年のみならず,来年への期待も抱かせる。
共通女子走高跳
昨年も活躍した堂ノ下藍(田崎),太原千夏(鴨池)が今年はさらに力を付けてきた。2人ともコンスタントに1m55を越えてきており,南日本大会でもそろって1m59をクリアした(試技数で堂ノ下が優勝)。長身の堂ノ下は5月7日伊集院であった強化記録会では1m60を跳んでいる。太原も鹿児島市大会で1m57を一発クリアしており,二人とも標準記録(1m57)突破の公算は高い。勝負の行方は堂ノ下が一歩リードしているか。1m60以上のジャンプで共演できれば,県中学記録(1m66)の更新も夢ではない。3位争いは2年生立山琴美(大隅)かハードルで15秒台の力がある吉永が有力。
共通女子走幅跳
昨年は松元まいこ(鹿屋東:現鹿高専)が県内では敵無しで全国大会に出場している。昨年2位争いを繰り広げたのが,図子あまね(田崎)と川畑。勝ったり負けたりを繰り返したが,結果中学総体で川畑が5mを先に跳び,九州大会行きを決めた。そして,そのままジュニアオリンピックB走幅跳代表も獲得した。その悔しさからか,今期は図子が先勝している。記録も南日本で5m06を跳んで一歩リード。川畑は今期4m96と調子は今ひとつだが,昨年も春先は図子に負けていたので,まだまだ分からない。通信では5m30の標準記録付近での競演を期待したい。二人に対抗できる選手は今のところ見当たらないが,調子を上げてきているのが昨年秋の県中学で1年生チャンピオンになった肥後さつき(伊敷台)。南日本では4m94を跳んで2位に入り,川畑を上回った。コンスタントにこのくらいの記録を出せるようになれば,5mジャンプが期待できる。昨年よりはレベルが上がっており,4m80近く跳んでもベスト8に残れないといったケースもあり得ない事ではない。
共通女子砲丸投
標準記録(12m50)突破を狙えそうな選手は今のところ見当たらない。優勝候補は田元里沙(百引)が有力。南日本は11m04で優勝。2位に1m以上の差をつけた。対抗は昨年10m投げている鎌田真里菜(伊集院北)や2年生の青井彩夏(東串良)あたりか。スター不在の種目ではあるが,12m近い投擲がみられれば,少しは盛り上がりがでて,記録水準も引き上げられるのだが。
共通女子四種競技
男子同様出場者の予想が難しい。これまでの大会をみると,四回記録会で大村が2342点の県中学新記録を出した。今大会も出場すれば更なる記録更新に期待がされ,優勝もほぼ間違いないか。対抗できそうなのは吉永,鳥原有あたりだが,2人ともリレー出場の可能性が高く,また,個人記録との兼ね合いからも出場は回避すると思われる。混成競技の強い選手は高校大学と強くなっていく傾向があるので,参加数の増加と全体のレベルアップが今後の課題だろうか。
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